ブナと聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?どんぐり?空に向かって伸びる大きな木?ブナという名前を聞いたことはあれども、具体的なイメージはなかなか思い浮かばないのではないでしょうか。実は半世紀前まで、ブナ林は日本各地で集落経済の貴重な資源として、薪や炭として使われていました。しかし、石油やガスといった化石燃料を中心とした社会に切り替わってからは、この持続可能性を持ったエネルギー循環の仕組みは使われなくなってしまいました。少し前までは日常生活において身近な存在だったはずのブナ。現代では主に家具の材料として使われています。曲げ加工に適しているため家具や太鼓の胴にも利用されているブナは、気づいていないだけで、身近な木製品に使用されているかもしれません。是非探してみてくださいね。みなさんのご自宅にあるテーブルや棚も、もしかするとブナで作られているかもしれませんよ。