We want to make you happy.

世界一のハンガーを届ける

70年以上の歴史の中で培われた、洗練された想いと技術をご紹介いたします。

組立編

ナカタハンガー(中田工芸)職人

職人としてのこだわり

お客様目線で考えることを第一にしています。新人教育で真っ先に教えることに「もらったとき、手元に届いたときに嬉しいものか嫌なものか」というものがあります。品質の判断基準の中核となる考え方です。 僕たちはハンガーの品質を世界一のものにするべく努力と改良を重ねています。ですが「世界で唯一のハンガー」にするためには、職人の技術と想いだけではなく、お客様の想いが必要です。僕たち商品部の職人は、お客様の想いを込めた商品を完成させてお手元へ届けることが使命です。期待以上の感動をお届けします。

ナカタハンガー(中田工芸)職人がブナ材を削り出し
フック入れ

作業の流れの中で一本一本の特質に合わせて作業者が力加減を調整しています。フック入れの際には木部に開けられた穴に対して平行に金具を入れなければならないのですが、穴の周囲の木の密度や硬さによって必要な力は変わりますし、どんな方向に曲がってしまうかも変わります。そこを瞬時に見分けて調整する能力が必要不可欠です。熟練の作業者は瞬時にその木の特質を見極める事ができるので、傍から見ていてもとてもスピーディーです。
ハンガーの湾曲度合いやたった数ミリの厚さによっても変わるので、金具は人の手で一本一本入れています。危険なものや規定から外れたものがないか、金具の傷や色、形もしっかりと検品しています。お客様の指や大切なお洋服に何かあってはいけませんから、厳しい目で見ています。フック金具は太さのあるものを使用することで耐久度を上げつつ、全体を高級感のあるデザインに仕上げています。特にスーツハンガーは木部の重さにスーツ一式の重さが加わるので耐久性が重視されます。

アンダーパーツ取り付け

ハンガーの肩先は上がっているタイプと下がっているタイプの二種類に大別されます。それぞれの角度に合わせた機械の設定や穴の深さが決められており、手作業でアンダーパーツ取り付けていきますが、この作業にも工夫があります。ハンガーに差し込んだ金具パーツをハンマーで叩きながら打ち込むのですが、ここでは力加減や力を伝える角度が重要になってきます。力をかける方向が間違っているとアンダーパーツは正しく入りません。金具が曲がったり木部に割れ目が生じてしまったりする可能性があるのです。力任せに行える作業ではなく、繊細さや観察眼が必要とされています。
そのため、僕たちが作業を行う際は耳も使います。打ち込むときの音を聞けば力のかかり具合や方向が判断できるからです。例えば、最後まできっちりと打ち込むとハンマーで叩いたときの音は高い音になる一方で、まだまだ浅い場合は低い音がします。僕たちは手先の感覚のみならず、音の変化も判断基準として打ち込みを行っているのです。

ナカタハンガー(中田工芸)職人に必要なもの

職人に必要なもの

第一に『お客様のことを思う気持ち』です。たとえどんなに良い物を仕上げたとしても、使ってくださるお客様のことを考えられていなければそれは独りよがりになってしまいます。品質の良し悪しだけではなく、お手元に届いたときや使用時に感動してもらえる仕掛けを作ることも僕たちの仕事です。ハンガーが特別な贈り物であることを演出するギフトラッピングや、世界で一本だけのオリジナルにするためのネーム刻印など、細部に拘ることで実現する感動があると信じています。
そのためには「職人としての技術を世に出したい」という自分を主軸に置いた気持ちよりも「この技術で誰かが喜ぶお手伝いをしたい」「大切な人に喜んでほしい」という他者を想う気持ちや性質が何よりも大切だと思っています。

ナカタハンガー(中田工芸)職人のブナ材に手書き
ロゴ刻印について

ハンガーの裏面にはブランドのロゴマークが刻印されています。このNAKATA HANGERマークは、メイドイン中田工芸の証明であり、僕たちの技術や想いや歴史のすべてがハンガーという形になった証です。中田工芸の粋を結集した最高の品質を持つ製品であることを保証していると言い換えてもいいかもしれません。
この工程に込められた意義と責任は非常に重いものです。ブランドロゴを入れることは、NAKATA HANGERとして世に出せるものであると認めたことになります。まさに画竜点睛です。そのため、刻印の際にはしっかりとハンガー全体を確認し、一本ずつ形に合わせて位置調整を行いながらロゴマークを入れています。
お客様の気持ちやこだわりが込められていますから、お名前やメッセージを刻印する際の間違いは絶対に許されません。入れる位置は手にとったときに最も美しく見える場所になるように気をつけています。たった0.1mmのズレでも目にしたときに感じる印象は変わってしまいますから、慎重さと集中力を要する工程です。

検品・ギフトケース入れ

出荷の前に最後の検品とラッピングが待っています。これまで多くの職人の手を渡って作られてきたハンガーが世に出るかどうかは、ここで決められます。木部に少しでも違和を感じた場合はすぐに修繕に回します。くすみやキズや凹み等々、小さなものも見逃さないように丁寧に検品を行っています。包装紙にシワや折れがないように一箱ずつ丁寧に包み、ギフトバッグの場合はふんわりと美しいシルエットとエレガントなリボンの結び方にこだわっています。スタッフ同士で確認しあいながら作業を進めているのは主観に頼らないようにするためです。
プレゼントとしてハンガーを受け取った方が、ダンボールを開けて品物を取り出したときに「わぁ!」と驚きや感動を感じて笑顔になっていただけるようにラッピングを行っています。「お客様に商品を届けるだけではなく、笑顔を届けること」を僕たちは忘れません。全てはこのハンガーが届くのを心待ちにしておられるお客様に喜んでいただきたいという気持ちがあるからです。

お客様へ伝えたい想い

世の中には数多くのハンガーがありますが、僕たちはその中から選ばれるための努力を惜しみません。常に一定のクオリティを自分たちの作業の中で保たねばならないという考えの下、決して妥協せずに最高の一本をお届けいたします。お客様のお手元に届いた際に喜んでいただければ職人冥利に尽きますね。
これからもNAKATAHANGERを愛していただけると嬉しいです。