中田工芸の本社がある豊岡市は、「ワークイノベーション戦略」と題して、ありたい姿に向かって生き生きと働く女性が多いまち作りを目指して様々な取り組みを始めています。当社も積極的に参加して、男女ともに活躍できる、働きやすい職場を目指しております。今回はそんな取り組みの一部を紹介します。
■シンポジウムへの参加
豊岡市が取り組む「ジェンダーギャップ」解消について理解を深める「多様でリベラルなまちを創るシンポジウム」が2019年5月20日に開催されました。
パネリストとして弊社の総務室長・中田裕美子も登壇し、東京から地方へ移住してきた自身の経験から都市と地方の違いや、男性中心だった社会から変わろうとしている現在を、過去と対比しながら未来の展望を語りました。ジェンダーギャップの問題は深刻で切実です。
・豊岡市の男女の給与格差は大きく、女性の平均給与は男性の半分。
・育休取得率は5割以下(全国平均は8割)。
・事実、豊岡を出ていった若い女性の大多数は戻ってこない。
この問題は豊岡の存続に関わる大きなマイナスであり、企業にとってもマイナスです。公平性を欠いた状態を改善ためには、市や企業の上層部やリーダーが意識・行動を変えて取り組まなければいけません。
当シンポジウムの内容は、5月22日(水)付の「神戸新聞」に掲載されました。
※現在はweb上で閲覧できません。
■企業管理者向け、演劇ワークショップへの参加
先日豊岡に移住された、世界的劇作家の 平田オリザ氏 が主宰する劇団「青年団」による演劇ワークショップです。
まずは経営者および管理者の意識改革が急務であるため、社長、常務、課長の3名で参加しました。
面接側と採用候補者に分かれて、実際に参加者がそれぞれを演じます。
採用候補者には、細かな人物設定がされており、それぞれの役を演じることで自分は何を基準に選んでいるのか、どういう思いで面接に来ているのかが如実に実感できて新たな発見がありました。
参加企業、参加者それぞれ考え方が異なり、書類(エントリーシート)だけで判断せず その人の将来、会社の将来を見据えながら議論を重ねました。
■社長自らが育休を取得
当社の代表取締役社長、中田修平は、育児休業の取得と復帰のサポートという視点から誰もが働きやすい会社作りに取り組んでいます。社員にその意気込みを表す意味も込めて、第2子誕生後、自らが1か月間の育児休業を取得しました。
育児取得は迷惑と思われがちですが、事故や病気のような突発的なことではないため、業務を引き継いでおけば滞りなく仕事は回る上、会社にとってメリットになると考えています。
リーダーシップを発揮して社員にそのメリットの理解を促すことで、育休を取得しやすい会社作りに努めています。
(育休取得が会社にもたらすメリット)
・育休を取る人の業務の引き継ぎを通して、業務の整理、見直しができる。
・予測不可能な育児をマネジメントした経験は、管理能力や先を読んで行動する力の向上へつながる。
・男性社員が育休を取り、家事・育児に協力することで、社員が妻に感謝されるとともに 「家庭生活に理解がある会社」として妻が会社を応援してくれることが期待できる。
中田工芸は、持続可能な存続のためには変化しなければ生き残っていけません。
私たち一人ひとりが当事者意識をもち、より暮らしやすい社会づくりを目指しています。
一企業として 今後も積極的に取り組んでまいります。