Days of SDGs

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『国産ブナ材の日』制定のお知らせ
2022/02/04

 

私たちは毎年2月7日を『国産ブナ材の日』に制定しました。(日本記念日協会認定済)

数字の2と7を「2(ブ)」と「7(ナ)」と読む語呂合わせから、この日にしました。

 

日本にはかつて薪炭林だったブナ林が広がっていましたが、現在は縮小し、ほとんど活用されていません。私たちは日本のブナ材を資源として持続可能な仕組みで活用し、森林保全と地方創生につなげたいという願いを持っています。そのための活動を継続していくために、「国産ブナ材の日」を制定しました。

 

日本では古くから薪や炭などのエネルギーとしての活用はもちろん、ブナ林の資源を活用しながら生活し、文化を築いてきました。

しかし、1920年代~30年代は戦後復興の需要に対応するため、「拡大造林政策」が取られ、広葉樹の天然林を伐採し針葉樹中心の人工林に植え替えられていきます。エネルギーの化石燃料への移行も進み、各地にあったブナ林は縮小しました。

近年では森林生態系の多様性、水源涵養機能(保水力)の高さなどのブナ林の環境面での重要な役割が注目され、保護する運動が各地で行われてきました。

日本のブナ林の多くも一度は人の手が入った森です。未来に残していくためには放置せず、人の手による管理や保全、活用することが必要です。各地にあるブナ林は管理し育てることで保全と同時に、持続可能な木材資源として活用することが可能です。実際にブナ林を資源として活用する取り組みを始められた自治体もあります。

新潟県魚沼市大白川地区ではスノービーチ(雪国のブナ)の活用と観光資源化を目指す「スノービーチプロジェクト」が進められています。

当社の作るハンガーはブナ材でできています。ヨーロッパの循環利用の仕組みが確立した森林のブナ材です。循環利用という仕組みが日本でも実現できないだろうか。育成と活用、再生という循環利用の仕組みは各地のブナ林の保全やそこに住む生物の生息空間の保護と同時に、経済的な活性化が可能だと考えます。

日本のブナが国産ブナ材として人々の生活の様々な場面で活用される大切な資源になり、健全なブナ林の運営と保護が両立する未来を思い描き、私たちは国産ブナ材について考え、活動を継続してまいります。