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【2021年度 豊岡市ジェンダーギャップ解消戦略会議 レポート②】
2022/03/08

2022年1月20日に開催された兵庫県豊岡市のジェンダーギャップ解消戦略会議第3回の報告です。今回で本年度最終回となりました。
豊岡市のジェンダーギャップ解消戦略は、市政と市民が一緒になって取り組む官民連携の活動です。年齢、性別、職業が異なる多様な委員が集まり、専門家の目黒依子教授と大崎麻子さんの講義や情報などを元に「ジェンダーに関わる様々な事例を」学びながら、課題解決のための施策を進めてきました。全国的にみてもとても進歩的な取り組みです。
弊社からは20代の男性社員が1名、会議の委員として参加してきました。

今回の会議では「第4次豊岡市男女共同参画プラン」の目標や施策の案を共有し、実際に社会生活の中で進めていくにはどうすれば良いか意見交換を行いました。

「第4次豊岡市男女共同参画プラン」のポイントは3つあります。

➀市民の意識啓発活動
②アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)解消
③企業と市の連携・協働の推進

これらは市が一方的に働きかけるのではなく、市民参加の研修などを通じて推進していきます。施策にはジェンダーギャップ解消戦略会議の委員がこれまでの2年間で議論して提案したことも盛り込まれています。行政だけでなく、市民から選出された委員をはじめ、この市に住んでいる私達が強くコミットできる具体的な施策になったと感じます。

大崎氏からは政府と民間企業との関わりについて、2022年の注目ポイントについて情報共有があり「なぜジェンダー平等を目指すのか」について再確認しました。そこには普遍的価値であること、経済合理性に合致していること、サステナビリティに不可欠であること、という3つが背景にあります。ジェンダー課題は世界共通の課題ですが、ジェンダー後進国の我が国の政府は制度改正や法整備などを積極的に進める方針とのことです。私たちはこの刺激を機会と受け止めて変わってみる必要があるのだと感じました。

目黒教授の講義では「モニタリングの重要性」を学びました。施策の実施が確実にできているか常に行動と結果を見ていくことが求められ、目標設定と実施、検証の仕組みが循環していることが重要とのことです。ビジネスの基本であるPDCAサイクルと同様に途中で止めないことの重要性を確認しました。

具体的な施策案の作成に伴い、実施検証のサイクルをしっかりとモニタリングする必要があります。

豊岡市は、人口減少の課題をジェンダーの視点でとらえたことが先進的だと評価されているとのことです。私たちも豊岡市の企業として、今後もジェンダーギャップの解消に向けた取り組みに積極的に関わってまいります。

委員として参加した男性社員は「普段の会話でジェンダーについて話すことがあり、意識レベルで変わってきたことを実感する」「大学進学で豊岡から出る若者が豊岡市で働く意味を見出せるような、中高生に対する啓発プランも作る必要がある」と発言しました。
豊岡市のジェンダーギャップ解消戦略会議への参加で学びを経て、更に考えが深まったようです。

私たちは社員一丸となってジェンダーギャップ解消に取り組み、働きやすい環境作りを進めます。