2024年7月18日(木)、社会保険労務士 吉村さまを講師にお迎えし、介護制度についての社内勉強会を開催しました。
中田工芸には「ペアレント休暇」というオリジナルの育児目的休暇があります。
誰もがキャリアを諦めずに自分らしく働き続けられる職場環境づくりの一環として制定しました。
介護に向き合う
自分らしく働き続けるために向き合うべきはもちろん育児だけではありません。
世界一の高齢化社会である日本では介護についても向き合う必要があります。
なかでも家族の介護を理由に仕事を辞める「介護離職」は社会的な課題として深刻になりつつあります。ある調査資料では、介護を機に離職をした理由として“仕事と介護の両立が難しい職場だったため”という回答が最も多いという調査結果も出ています。
また介護のために離職をしても根本的な問題の解決にはならず、むしろ収入が減ることによる精神的・身体的負担でより厳しい状態に陥る可能性すらあります。
誰もが家族の介護に直面する可能性があることを踏まえ、勉強会の対象者は40歳以上の社員に加え、40歳未満であっても希望する社員には参加してもらいました。
今回の勉強会では育児休業と介護休業との相違点について、また、公的介護休業制度に関する内容を丁寧にお話いただきました。
「介護状態とは」や「介護サービス利用の流れ」など介護に関する具体的な部分についても含んだ勉強会でした。
最後に弊社代表の中田が中田工芸の方針を共有しました。
介護が必要になった際に、まず相談するのはやはり家族・親族が多いそうです。
次いでケアマネージャーが多くなっており、職場に相談する方は僅か1割ほど。
前出の調査結果が示しているように職場への相談が憚られるという組織風土に大きな問題があるのは確かです。
そこで中田工芸では、介護の問題にひとりで悩まず、会社にも相談してもらう風土・職場環境を整えることを方針に据えました。そのための相談窓口も設置しました。
制度だけでなく、介護に対する社員の理解を高め相談しやすい雰囲気を醸成するための取り組みをこれからも続けてまいります。